アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』放送20周年記念企画「涼宮ハルヒの御礼」が始動 第1弾として劇場版『涼宮ハルヒの消失』リバイバル上映が決定
スニーカー文庫発のアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が、2026年に放送20周年を迎えることを記念した企画「涼宮ハルヒの御礼」が始動する。『涼宮ハルヒ』シリーズは超常現象が大好きな涼宮ハルヒと普通の高校生キョンの周囲で不思議なトラブルが続発するSF学園ストーリー。このたび本企画を記念して、原作の谷川流氏よりコメントが寄せられたほか、プロジェクト第1弾として劇場版『涼宮ハルヒの消失』が、2026年2月6日(金)より2週間限定の全国リバイバル上映が決定した。あわせて2026年ver.の予告編もお披露目されている。

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【イントロダクション】 クリスマスが間近に迫ったある冬の日。学校に向かったキョンはいつもの日常と違うことに気づく。後ろの席にいるはずのハルヒがいない……。さらに驚くべき事に、その席に座っていたのは、(『憂鬱』にて)キョンを殺そうとして長門に消滅させられたはずの朝倉だった! |
劇場版『涼宮ハルヒの消失』予告編(2026年)
原作:谷川流氏よりコメント
編集氏からアニメ化の話を聞いたのがいつだったかは忘れてしまいましたが、初めて京都アニメーションを訪れたのは2005年の初春頃でした。当時『AIR』が放映中だったので確かです。
その時の僕は役員の方々やスタッフの皆さんに「よろしくお願いします」と頭を下げたら自分の仕事は終わったも同然だと思っていたのですが、そこから「それではどのようなアニメにしましょうか」と、いきなりシームレスに会議が始まったこと、そしてどうやら僕の意見を求めておられるらしいことに驚きました。
果たしてそれは僕が考えていいものなのか?とは言え、さすがにノープランだったわけでもなく、最初に僕が述べたのは「一巻目の『憂鬱』だけで1クールできませんか?」でした。と言うのも僕はあのラストシーンがそこそこ気に入っていて最終話はアレで終わるのがちょうどいいと考えていたからです。スタッフ諸氏はしばらく「うーん」と思案しておられるようでしたが、やがて「やれないことはないが著しく間延びしたものになり原作にあったテンポのよさが失われるだろう」と言うような意味の返答を下さいました。けだしもっともです。
そこで僕が発したのが「では『憂鬱』エピソードの合間に短編エピソードを順不同かつ時系列の整合性などまったく考慮せずに挿入していくというのはどうか」というものでした。何が何でも『憂鬱』ラストを最終回にしたい一心のようですが、 その場の思いつきを口にしただけだった気がします。
それから数ヶ月後、湖の畔の研修センターのような所で構成会議が行われました。いつのまにかその案は決定事項になっており、後はどの短編をどのタイミングで放り込んでいくかに焦点は移っていました。ひょっとしたらあの放映順は適当に決めたんじゃないかと思っている人がいるかもしれませんが、実際は全員頭が割れそうになるほど考えたのです。いやもう本当に。
あれから二十年、それだけ経過してもハルヒたちが動いているのが見れたり声を聴けたりするのは、あの時アニメーション製作に携わってくれた方々と楽しんでくれた皆様のおかげでしかありません。重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
また、劇場版『涼宮ハルヒの消失』のムビチケのオンライン前売券が発売中となっている。購入者特典としてオリジナルスマホ壁紙が付属する。


さらに作品の舞台でもある「北高」のモデルとなった「西宮北高校」のオープンスクール企画が行われるほか、涼宮ハルヒのアニメ20周年記念ver.のフィギュア企画など、様々な企画も進行しているので、引き続き続報も楽しみにしていきたい。
©2007,2008,2009 谷川流・いとうのいぢ/SOS団
©2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団

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