【レポート】作家&イラストレーター300名が集結!現役編集者も70名超が参戦した「第3回ライトノベルミーティング」の模様をお届け
2026年10月4日(日)に東京・浅草橋で開催された「#ラノベの仕事したい 第3回ライトノベルミーティング」の模様をお届けする。ライトノベル総合情報サイト「ラノベニュースオンライン(株式会社Days)」主催による本イベントは、早くも3回目を迎えた。プロやアマチュアを問わず、ライトノベルでの商業化、仕事を目指す作家やライター、イラストレーター、漫画家をはじめとしたクリエイター向けの交流型イベントは、規模を拡大し続け、定員300名で行われた。今開催から第1部と第2部が両部共通となったチケットも、抽選を経ての完売となり、第1部には約250名、第2部には約300名が集った。これまでの開催でも見られていた熱量と活気は一層高まり、時間いっぱいまで盛り上がり続けたイベントとなった。本レポートではその様子や参加者の声を紹介していく。

第1部の講演イベントには、モンスター文庫&Mノベルス&モンスターコミックス編集部・編集長の橋本賢次郎氏、モンスターレーベルの宣伝・プロモーションを担当している白石俊貴氏が登壇。MCにはラノベニュースオンライン編集長・鈴木も登壇するお馴染みの形式で行われた。今回の講演テーマは「ライトノベルとコミカライズ」をテーマに「WEB小説のあゆみ」、「モンスターレーベルのあゆみ」、「モンスターレーベルの取り組みと戦略」、「ライトノベルのコンテンツ化」の4つのトピックスで講演。2014年にWEB小説レーベルとしてライトノベル市場に参入したモンスターレーベルが、WEB小説の流れをどう捉え、そして参入から現在までの変遷を振り返った。また、この12年間で変化を続ける市場とともに、求める作品像の変遷にも触れ、具体的な事例を交えながら貴重な話のオンパレードとなった。そして現在のライトノベル市場において、切っても切り離せない存在となっているコミカライズの背景にも触れ、メディアミックスを見据えた作品づくりの考え方や重要性を伝える一幕も。質疑応答にも多くの参加者が挙手にて参加するなど、参加者の意欲の高さをあらためて実感することもできた。そして講演終了後には「今の市場の在り様と自分の感覚の刷り合わせをするよい機会になった」、「作品づくりの考え方に活かせる講演だった」といった声も寄せられ、多くの参加者にとって自身の創作の糧にできる貴重な機会となったようである。


続いて第2部の交流イベントでは、出版社の編集部ブースが展開された。参加編集部は一気に拡大し、アース・スターノベル編集部、アース・スター ルナ編集部、HJ文庫&HJノベルス編集部、オーバーラップ文庫&オーバーラップノベルス編集部、角川スニーカー文庫編集部、GA文庫&GAノベル編集部、GCノベルズ&GCN文庫編集部、SQEXノベル編集部、TOブックス編集部、DREノベルス編集部、PASH!ブックス&PASH!文庫編集部、ビーズログ文庫編集部、ビーンズ文庫編集部、ファンタジア文庫編集部、モーニングスターブックス編集部、モンスター文庫&Mノベルス編集部、Mノベルスf編集部の17編集部が参戦。今開催では女性向けのレーベルも多く参加しており、チケット抽選販売時より話題となっていたことは記憶にも新しい。今回もブース訪問における整理券制が採用された一方で、入場時には混雑とオペレーションのわかりづらさなどから、一部では混乱を招いたシーンもあり、今後の改善を求める声も多く寄せられた。それでも多くの参加者が各ブースへと足を運び、編集者と熱心に言葉を交わす姿は過去開催と変わることはなく、むしろ熱量自体はさらに上がっているかのような印象を受けた。今回のイベント参加者の内訳は、作家・ライターが82%、イラストレーター・漫画家が11%、編集者・その他が7%という割合となった。やはり女性向けレーベルが多数のブースを構えるということもあり、作家属性の来場者が伸長したほか、来場者の男女比も半々となった点は非常に印象深い。ライトノベル業界の大きなイベントのひとつとして、認知も確実に広がってきているのではないかと感じている。
会場のブーススペースでは、新たにキッチンタイマーが導入され、ひとりあたりの時間管理の在り方に変化が見られた。キッチンタイマーが7分で鳴り、そこから会話を終わらせに入るという流れは、整理券制との相性もよく、編集部サイドの反応次第ではあるものの、今後も採用される可能性は十分にある。また、前回から引き続き「ブース訪問シート」も用いられ、話の入りのスムーズさにも貢献していたように思われる。そして驚きだったのは、今開催でもブース訪問はどの編集部も時間めいいっぱいまで行われ続けたことかもしれない。第3回より新たに参戦した編集部からも「足を運んでもらえるのか最初は不安だったが、そんな心配は無用だった」という声も聞こえてきたほどだ。実際にブースで編集者と対話をした参加者からは「目から鱗が落ちるような指摘をもらった。これを糧に自分の創作活動に一層力を入れていきたい」や「自分では思い至らなかった考え方と視点を得ることができたのは、すごくありがたかった」、「準備をしてきたつもりだったが、もっと準備をしておけば、編集さんとの対話をより実りあるものにできたと思う」など、多くの声が寄せられた。各々が時間をしっかりと活用し、自身の創作のレベルを少しでも高めようとする姿勢と熱量は、参加人数が増えることと比例して一層の高まりを感じる。各ブースの編集者からも「直接作家さんと話をすると刺激がもらえ、とても楽しかった」という声や、初参戦の編集者からも「イベントの在り様がわかったので、次回に活かせそう」といった、「次」に目を向ける発言も飛び出していた。
オープンスペースでもクリエイター同士が楽しそうに会話をする姿はあちこちで見られ、一般枠で参加した編集者への人だかりも、いつも通りだったと言えるだろう。また、今開催では第1部の講演イベントのテーマに連なる、コミックの編集者の姿も見受けられた。さらにデザイナーや校正を仕事としている方をはじめ、複数の小説投稿サイトの関係者、コンテストの関係者など幅広く業界にかかわりのある参加者の姿も目立っていた。ブーススペースでもオープンスペースでも、高い熱量をもってイベントを楽しむ参加者の姿ばかりで、まだまだライトノベル業界は盛り上がっていけるという、確信を得られるようなイベントとなったように思う。そして今回も北海道から九州まで、全国から集った参加者の活気は凄まじかったわけだが、会場の空調機能が初めて完勝したと言っても過言ではなく、これまで負け続きだった熱気VS空調の戦いは、空調に軍配が上がった。
そして、多くの企業協賛があったことも紹介したい。「のむシリカ」「DMM GAMES」「アース・スターエンターテイメント」「クラウドゲート株式会社」「ヨゾラギライトノベル」より協賛をいただいた今開催。来場者に配布された「のむシリカ」は、しゃべる機会の多いイベントということもあり、多くの来場者から「ありがたい」という声が寄せられた。また、ゲームのシナリオライティングに興味がある来場者は、「DMM GAMES」の関係者のもとで、興味深そうに話を聞いていた姿も印象的だった。イベントの継続開催という点においても、企業協賛は次回開催でも募っていきたい。



第3回ライトノベルミーティングは、参加者も参加編集部も1.5倍を超える規模となり、いくつかの改善点が浮き彫りとなりはしたものの、大きな事故なく幕を閉じることができた。参加したことによる創作活動への意欲やモチベーションの高まり、次回に向けた改善の要望をはじめ、数多くの参加レポートがWEB上に公開されているので、本レポートとあわせて読んでみるのもいいだろう。今回参加した方はもちろん、残念ながら参加できなかった方、この記事で本イベントに興味を持った方、そしてライトノベル業界の近くにいるまだ見ぬクリエイターの方々。引き続き、ライトノベルミーティングに注目をしていただけたら幸いである。
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